先日新しいカメラを購入しました。ミラーレス機では初めてのFUJIFILM X-E4です。購入理由としては手持ちのNOKTON(VM)などのマニュアルレンズをもう少し手軽に持ち出して使いたい、というもの。ちょうどタイミング的にX-E4が発売直後で話題になっていた事もあり、小型軽量というコンセプトに興味を持ちました。そして何よりそのレンズとの見た目の相性は(公式がイメージ画像を出すくらい)これ以上無いであろうという期待も込めて。FUJIFILMのカメラやレンズの知識は全く無かったので、その使い勝手は勿論、代名詞とも言えるフィルムシミュレーションなどについてもこれから試行錯誤していく事になります。
iPhone11 Pro.
何はともあれ、NOKTONレンズを使うためVMマウントの変換アダプターが必要なのですが、ヘリコイド付き(BK)の商品がどこも売り切れで入手出来ず...。しばらくはキットレンズのXC-15-45mm f3.5-5.6のみでの運用になりそうです。
作例は以下の通り。一部トリミングしていますがjpg撮って出しの画像です。
ひとまずフィルムシミュレーションの加減などを確認しつつ撮り歩いてみました。主に使ったのはPROVIA/スタンダード、Velvia/ビビッド、クラシックネガの3種です。クラシックネガはFUJIユーザーが多く愛用されているモードの様で作例なんかでよく見かける色合いです。特に赤色が朱っぽく、緑がビリジアン系に再現されて文字通りクラシカルなフィルム調の雰囲気になります。
こちらはVelvia/ビビッド。くすみ気味のクラシックネガなどから切り替えて使うとビックリするぐらい鮮やかです。
発色はかなり綺麗ですが、彩度、コントラストが高すぎる印象なので使う場合は少し抑える必要がありそう。
ACROS。フジ機はモノクロも定評があったと思うので意識的に使ってみたいところ。
ローパスレスの恩恵か、キットレンズでも解像感があって細い線も再現されています。
被写体の質感表現も良いですね。
PROVIA/スタンダードも自然な色調で綺麗です。
キットレンズですが良く写ります。でも海外の様にXF27mmF2.8 R WRパンケーキレンズの方がX-E4との相性は良かったかな。
こういった色調は古いトタンや錆などの被写体にはハマりますね。
シミュレーションの個性的な色調ばかりに目を惹かれがちですが、スタンダードの純粋な写りもかなり綺麗です。
プロダクトとしてのFUJIFILMのカメラデザインは好みではあるのですが、このX-E4に関しては正直なところ操作系のボタンやレバー類のサイズや使用感についてはかなり使いにくく、またグリップが無いのも慣れません。サムレストも別途購入して試してみましたが多少は改善するものの、操作系がさらに厳しくなるので手放しでお勧めし難い印象です。(私の手が大きい事と、慣れの部分もあると思います。)それでもこの軽さとサイズ感は気軽に持ち出す気にさせてくれますし、何よりその写りは期待以上の物でした。
フィルムシミュレーションでの色調についても使い過ぎるとすぐに飽きてしまうのでパラメータを調整しつつ、出来るだけ自然なスタンダードを中心に使っていければ思っています。
iPhone11 Pro.
今後はこのFUJIFILM X-E4とメインのNikon Z6を使い分ける事でお散歩撮影のモチベーションが上がります様に。